MT-09 TRACERのクラッチを軽くする小技を施しました。

私は250ccのオフ車に15年以上も乗ってました。
ですので、ほぼそれしかバイクは解りません。

その感覚だと、MT-09 TRACERのクラッチレバーは重い・・・。
排気量が大きいと、それだけクラッチが大きい&重いのかな?

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キミ、クラッチ重くね?


650cc以上大型バイクのクラッチは、全ての車種が油圧クラッチだ、
何の根拠もないのに、勝手に思い込んでたので
「このバイクのクラッチは油圧じゃないの???」って、
納車時にYSPの店長に、ややクレーム気味に聞いちゃった私です。

それはそうと、大型ではこれが普通なのかも知れないが、もとにかく私には重い。
男のクセに握力が無いなどと言われ様とも、重いものは重い。
長距離ライドではかったるくなる。


で、なんとかならないかな~と思って、色々検索してたところ
結溝クラッチの重さに不満を持っている人が多いようで
みなさん、色々工夫されている様子。
で、結溝簡単に多少だが改善できる方法があったので
それを実行に移してみようかと。

ネットでよく見かける小技で、クラッチワイヤーのプルレバーを
MT-03のものに交換する、という方法です。
MT-03のレバーだと、特に加工も必要なくポン付けできるらしいです。


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と言う事で、さっそくMT-03用のプルレバーを購入!
Webikeで1,414円でした。


これは、作業中の写真ですが、
上がMT-09用レバー、下がMT-03用のレバー。

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比べると、これだけ長さが違う。
クラッチとケーブルをこのレバーで繋いで、てこの原理で動かしてるので
このレバーが長ければ長いほど、クラッチレバー操作が軽くなる、という仕組みです。

もっと長い機種のものに変更すれば、もちろんレバー操作は軽くはなりますが
このプルレバーがエンジンケースにあたったりするので、その長さには限度があり、
いろんな車種のプルレバーを試した結果、
このMT-03用が一番交換勝手が良い、というのが先人達の結果です。

みなさん研究熱心ですごいよね~。助かります。

ちなみに、09用が黒いのは、三価の黒クロメート、というメッキで
03の方はニッケルメッキ、とメッキが違うので色が違います。
両方とも母材は鉄で、どちらも耐食性の良いメッキで、価格も同じくらい。
ん~ニッケルの方がやや安いかな?
っていう感じですね。

RoHS法で六価→三価になってから、黒クロメートは黒が薄くなっちゃったんですよね。
(今は改善されてきたのかな?)



また、プルレバーの取り外しで必要な工具の、
「スナップリングプライヤー」を持って無かったので
ヨドバシドットコムで1,590円で買いました。
ちょっと奮発して、良い物を買いましたよ!

スナップリングプライヤーは安物買っちゃダメだ!
って言うから、評判の良いココのプライヤーを選びました!
オレ様優秀!
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これで、準備万端。
いざ決戦の時は来たり!


車体側面に陣取り、クラッチワイヤーの出所を探し、作業箇所を確認!

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さて、まずはこの元々のプルレバーを外しますよ。


さあさあ!
ここで買ったばかりのスナップリングプライヤー卿!
貴公の出番であるぞ!


しかし
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太すぎて、どうやっても入らねぇ・・・
マジか・・・嗚呼奮発した1,590円が。。。。。


ここで作業は一時中断・・・
しばらくお待ち下さい

・・・・近くのホムセンまで走って、新しいプライヤー買ってきた!
追加出費1,470円也


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これなら行けるはず!



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ふひひ、バッチリでやんす。


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どうだ!
まあ、結果は私の勝ちですが、内容では完敗という感じ(泣。



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で、純正プルレバーを外します。


改めて、分解時の写真を見ると
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スプリング近辺にサビが出てますね。
今度油塗っとこう。



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さて、交換終了。
このままだとレバー操作でのクラッチの切れる位置が大きくずれている為、
プルレバーの組位置と、レバー側の遊びや調整をして適切な位置を出します。
これが慣れてないので時間かかった。
交換までは(謎の買い物時間を除いて)15分くらいだったけど
この調整は一時間近く掛かりました、少なくとも30分では終わらなかったと思います。

クラッチの遊び調整の原理を良く理解していないと、この様になります。



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その後は、ワイヤー固定ブラケットの片側に、
これまた定番の、ワッシャー三枚挟みの荒業を行います。


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コレにより、ワイヤー寄りがなくなり、まっすぐなラインで
クラッチワイヤーを引ける事になります。

本当は、ネジロックをつける部分なんですが、
持ってないので、まあ定期的に増し締めチェックすることにします。


さて、交換した結果は、と言うと。
う~ん、気持ち軽くなったかな?
っていうか、
最近乗ってないので正直良く解りません。

そのうち、解る日が来ると思っております。